どのような力が色彩にはあるのか

色彩の持つ力とは?

色彩の持つ力とは?

何かを選択する際に大きな影響を与える

色彩は人間の感覚に大きな影響を与えます。人間の持つ5感のうち、最初に色彩を認識するのは視覚です。視覚で色彩の情報を得た上で、聴覚や触覚などその他の感覚にも影響を与えていきます。色彩ごとに異なるイメージがあり、特に味覚に対して強い影響があるといわれています。食べ物を見て美味しそうかそうでないかを判断する際、まずは色彩の情報が重要となります。普段食べている美味しい食べ物と似た色であれば安心しますが、なじみのない色の場合は不安に感じ、「まずそう」と感じます。特に、青色は食べ物のイメージがないので食欲が減退します。
このように、色彩は何かを判断する際に大きな役割を持ちます。例えば、お菓子や風邪薬などを買う際どれがいいか迷った時に、パッケージの色でなんとなく決めるという人も多いのではないでしょうか。これは、文字などの認識に時間がかかる情報より、色のほうが瞬時に脳へ訴えかけることができるためです。

それぞれの色が持つイメージ

色彩には雰囲気や感情を喚起させる効果があります。代表的な色の持つイメージを紹介していきます。
「白色」は「清潔感、純粋、正義」などのイメージを与えます。「黒色」は「威厳、重厚感、高級」などのイメージを与える一方で、「恐怖、絶望」などのマイナスなイメージを与える一面もあります。「赤色」は「興奮、高揚、情熱」などの活発なイメージを与えますが、「怒り、警戒」などのイメージも与える刺激的な色です。「黄色」は「元気、愉快、希望」などのイメージを与えます。「緑色」は「癒し、安らぎ、健康」などのイメージを与えるため、リラックス効果があります。「青色」は「知性、信頼、誠実」などの落ち着いたイメージがある一方で、「孤独、冷たさ」などのイメージを与える面もあります。

色彩は人間の感情を左右する

人間は様々な情報に囲まれた中で日々の生活を送っています。それらの情報の8割以上は視覚から得ています。視覚で得られる情報の中でも色彩は特に心理的な効果を持ち、人間の感情を左右させる大きな要素となります。
介護の現場においても、色彩は大きな効果を発揮します。食事や生活環境などを考える際には、機能面だけではなく色彩についても考慮する必要があるでしょう。また、高齢者特有の視覚特性を知ることで、より効果的に介護を実施できるようになります。普段、どのようなところで、どのような色彩が使われているのかを意識して生活してみましょう。面白い発見や、参考になる部分があるかもしれません。

資格や知識を活かせる職場へ

色彩が持つ力を介護へ

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