ユニフォームにも活かされている
効果的な色を取り入れる
色彩の持つイメージは相手に与える印象だけではなく、自分の感情にも影響を与えます。色彩ごとに異なる効果があるため、特徴を理解した上で介護の現場に取り入れていけば、より質の高い介護を提供することができます。色彩の持つイメージにより利用者の心身が安定し、職員同士のコミュニケーションも円滑になります。
やさしい感情になれる「ピンク色」
幸せな感情を呼び起こすのがピンク色です。日本人にとっては「桜の色」としてなじみ深いです。「やさしさ」「愛情」「温もり」といったイメージを与えます。心理的には美しく健康的な感情を与え、身体的には緊張を緩和する作用があります。色の持つイメージから、女性ホルモンの分泌を刺激する作用があり、美容面でもメリットがあります。介護をする側もピンク色のユニフォームを着ることで若々しい状態を保つことができますし、利用者は安心感を持って接してくれます。施設の内装や備品に取り入れてもいいでしょう。
信頼関係構築に役立つ「青色」
青色は信頼関係を高める効果があります。空や海など、身近なところにある色だからです。自然的なイメージを持つ青色は、「静寂」「冷静」などの感情を呼び起こします。薄めの青色はさわやかで平和的なイメージがあり、濃い青色とはまた違った効果があります。晴れた日の青空をイメージすれば分かりやすいかもしれません。天気がいいと、人間は心地よさや安らぎを感じます。また、ネイビー系は「責任」「秩序」などのイメージが連想されます。
介護の現場においても、青色のユニフォームは多く取り入れられています。明るめの色は清潔感がありますし、深めの色は知的で誠実なイメージがあるので初対面の人と話す際に好印象を与えることができます。
治癒効果のある「紫色」
紫色には治癒効果があるといわれています。ストレスを緩和させ、精神状態を安定させることができます。リラックス効果があることから、血圧や脈拍を低下させる効果があります。バイタルチェックをする機会の多い介護職にとっては大きなメリットとなるでしょう。
また、紫色は想像力を高める効果もあります。介護の仕事は、相手がどのような感情を抱えているのかを想像し、適切な対応を行う必要があります。紫色を取り入れることで、円滑なコミュニケーションが可能となるでしょう。利用者とのコミュニケーションだけでなく、職員間のコミュニケーションにおいても効果を発揮します。
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